手のひらの錠剤

低糖食でダイエット

糖質制限食はヒトの本来の姿

サプリメント

お米やパンに代表される炭水化物(糖質)を少なめにしたり、制限する糖質制限。「三大栄養素の一つを抜くなんてとんでもない」という声が聞こえてきそうですが、実は人類700万年の歴史の中で、農耕が始まり穀物食になったのは1万年前。それ以前の長い長い時間、人は狩猟と採集をして暮らしてきました。口に入るのは魚介類、小動物の肉や野草、野菜、昆虫など。いわゆる高タンパク、高脂質、低糖食だったのです。特に顎を使わず簡単に大量に食べられる、精製された白米やパンを食べるようになった近代、糖尿病を始めとする病気が増えました。体の負担になる過剰な糖質食のひずみが出ているのかもしれません。そこで人類本来の食事に戻そうというのが糖質制限の考え方です。糖質を制限するという考え方自体は100年ほど前からあったようですが、メタボリックや糖尿病に効果があるとして2008年に米国糖尿病学会が食事療法の一つとして認めたことから、日本でも注目され始めました。また、それ以前の1999年から京都・高雄病院の江部康二医師は、糖尿病治療の食事療法として糖質制限食を推奨・指導されており、書籍もたくさん書かれています。

血糖値の安定がカギだった

ヒト本来の食性から離れた過剰な糖質食の問題点は「血糖値の上下動」です。ヒトは炭水化物(糖質)を摂取すると、血糖値が上がります。上がった血糖値を下げて体を安定させるために膵臓からインシュリンが追加で出されます。血糖値が上がる→下がる→インシュリンを出すという状態が炭水化物を摂取する度に起こります。この上下動により膵臓が疲弊し、体のバランスがとれなくなるのです。糖尿病だけでなく、アレルギーや生活習慣病の裏にも血糖値の問題が隠れていると言われています。糖質制限をすると血糖値が上昇することなく安定した状態を保てるのです。大盛りのご飯を食べたのにすぐにお腹がすくというのは血糖値が上がった後下がるからです。私たちは血糖値が下がるとお腹がすくのですね。また意外ですが炭水化物は肉や魚に比べて消化が悪く、胃腸に負担をかけます。これも元々食べていなかった糖質に人間が順応しきれていないのかもしれません。とは言え、極端な糖質制限は長続きしません。病気治療の糖質制限は医師の指示を仰いで、健康やダイエット目的の方はゆるめにするのが良いのではないでしょうか。